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概要

吉富町町勢要覧

 2015(平成27)年春、20年勤めた会社を辞職し38歳で農業生産者に転身。国の青年就農給付金制度や本町の農業起業家応援プロジェクトを活用し、ブロッコリーや大根などの生産に取り組んでおられます。家族との時間が増えたのも収穫のひとつ堤 久英さん??若き農業起業家2016 吉富町 町勢要覧 農業起業家応援プロジェクトの実践者のひとりが堤久英さんです。38歳のときサラリーマンから農業生産者に転身。実家が農家で幼い頃から農業への関心はありましたが、40歳を目前にした転職には不安もありました。「祖父や父の代は米と麦を中心に作っていましたが、私が取り組みたいと考えたのは農閑期の野菜作り。同じ農業でも米と野菜では勝手が違いますから、どんな品目をどれくらいの規模で作ればいいのか、初歩的なところから周りの方々にずいぶん支えていただきました」。初心者でも安定生産が見込める品目選びや土づくりなどJAや県の普及指導センターでは技術面のサポートを中心に、役場の産業建設課では資金面や耕作地など主にハード面について相談。「農業はどうしても初期費用がかかる仕事ですから、国の給付金や町の補助金制度を利用できたのは心強かった」と振り返ります。 1年目はブロッコリーと短形大根を生産。ときには収穫量に影響するほど長雨にあい、自然を相手にする仕事の厳しさを痛感したことも。「これまでの人生で天気予報をこんなに真剣にみたことはありませんでした(笑)。毎日変わる天気と同じようにやるべき仕事も毎日違う。大変ですが、種を蒔いて芽が吹いて、手間をかけながらものをつくるという仕事はとても面白いです」。もちろん、家族の存在も堤さんの大きな支えです。「妻と一緒に仕事ができるのも農業ならではでしょうし、子どもたちも作業を手伝ってくれています。家族との時間が格段に増えたのも会社勤めの頃との大きな違いですね」。今後は生産品目の幅を広げ、作付け規模も順次拡大していく予定。吉富町の名産品になるような農産物を手がけることも目標の一つです。small, but comfortable 本町で生産された野菜や加工品が並ぶ直売所「築東ふれあい市」(JA福岡京築)。JA、近隣市町、農業委員会など関連団体と連携を図りながら農業振興に取り組んでいます。JA築東ふれあい市これまでの人生で天気予報をこんなに真剣にみたことはありませんでした(笑)11