ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

吉富町町勢要覧

伝2016 吉富町 町勢要覧 八幡古表神社には主な御殿が3社あります。最古に鎮座したとされる正面の八幡宮(息長大神宮)、細男舞・神相撲に登場する47神を祀る四十柱神社(古表大明神)、海の守護神・住吉大神を祀る住吉神社。これら3社とその他の末社を総称して八幡古表神社と呼ばれます。主祭神の息長帯比売命(神功皇后)をはじめ多くの神々を祀ることから、御神徳も、安産、子育て、家内安全、厄除け、勝運、芸能上達など多岐に渡ります。神事にまつわる3つの国指定重要文化財のほか、歴代の中津藩主から納められた宝物なども多数保有する由緒ある神社です。八幡古表神社神社の文化財 4年に1度の神事、細男舞・神相撲で使われる操り人形。細男舞を舞う御舞人形20体、神相撲をとる相撲人形22体、行司人形1体、相撲の見守り役となる四本柱人形4体の計47体があり、多くが鎌倉時代の制作とされています(一部は江戸時代初期)。サイズは大小様々で最大が60センチメートル、最小が30センチメートルほど。繰り手が人形の手や足を動かし舞や相撲を奉納します。傀儡子47躰(くぐつしじゅうななたい)国指定 重要文化財・民俗文化財 有形 女神が黒牛の背にまたがって手綱を繰る御神像は、八幡宮の主祭神である神功皇后が三韓(朝鮮半島)出兵で渡河する姿を表現していると伝えられています。制作年代は鎌倉時代末頃。鮮やかな色彩がほどこされており、女神・神牛とも目が象嵌(はめこみ)となっています。4年に1度の神事・放生会の時だけ細男舞・神相撲の神々の御神像とともに御姿を見ることができます。木造 女神騎牛像(めがみきぎゅうぞう)国指定 重要文化財・有形 彫刻 女神騎牛像のそばに立ち、神牛の口綱を引く格好をする妹神・虚空津姫命像。虚空津姫命は神功皇后に協力して三韓制圧に貢献したと伝承されており、上半身が裸体で腰に布をまとう姿は朝鮮半島方面の夏姿であるといわれます。女神騎牛像と同様、放生会の時にだけ拝観することができます。木造 虚空津姫命立像(そらつひめのみことりつぞう)町指定 有形文化財 彫刻 八幡古表神社に残る2枚の古地図は江戸時代末期、小倉領と中津領との境界争いを発端に作成されました。よく見ると神社境内地が一つの島のような地形をしており、当時の周辺地形を知ることができます。古地図「小祝ノ絵図面」有形文化財 絵画 鰐口とは仏教鳴器の一種で神社仏閣の軒下に掛けて打ち鳴らすものです。神 信仰と仏教信仰が再構成された神仏習合の名残りを表すもので、かつては八幡古表神社で使用されていたようです。銅製が多い中、鉄製である点が大変珍しく貴重なものです。鉄製鰐口(てつせいわにぐち)県指定 有形文化財 工芸品16