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概要

吉富町町勢要覧

心2016 吉富町 町勢要覧 文化財はそれぞれの地域、ひいては日本の歴史・文化を正しく理解するための貴重な資料であり、未来へ守り伝えていくべき重要な財産です。海を臨み、2本の川に恵まれる本町には古くから集落が点在し、先史・古代から近代までそれぞれの歴史を伝える文化財や史跡が数多く残っています。それらを把握し、適切な修繕・整備に努めること、また、文化財保護活動を推進する有志団体等への支援、若年層からの文化財愛護精神の啓発活動等に取り組んでいます。時を超え守り伝える――郷土芸能・文化財土屋神楽(町指定 民俗文化財 無形) 宇佐神宮の近郊に位置する京築地域は神楽の盛んな地域であり、現在も30を超える神楽団体が活動を続けています。そのひとつ土屋神楽は本町・土屋地区に伝わる神楽で、毎年10月に行われる土屋壺神社の秋季大祭で奉納されます。土屋神楽講の起源は1787(天明7)年と伝えられており、多くの神楽が残る豊前地方の中でも最も古い歴史を有する伝承芸能の一つです。主な演目は、鬼神が大蛇を退治する「綱駈仙(つなみさき)」、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する「大蛇退治(おろちたいじ)」、観客を巻き込んで舞う「蛭子神楽(えびすかぐら)」など。戦後まもなく伝承者が不足し休止されていた時期もありましたが、1994(平成6)年に復活。現在も土屋神楽保存会によって伝承活動が行われています。吉富神楽 吉富神楽は1999(平成11)年に誕生した新しい神楽団体です。本町の神楽好き有志が集まり、上毛町の成恒神楽から舞の伝授を受け神楽講を結成しました。若者が中心であることから荒々しいダイナミックな舞いを特徴としており、ときに観客の笑いを誘うようなユーモラスな動きも魅力です。主な演目は式神楽の「花神楽」「地割」や定番の「岩戸開き」、「大蛇退治」など。毎年10月から12月にかけて町内や近隣地区で行われる神社の秋祭で奉納しています。18