【3】石器の発展と土器の出現
■石器の発展と土器の出現
草創期の遺構・遺物はあまり明確ではありませんが、
石器類では、
早期(九千数百年前頃~6,300年前頃)には、彫刻のある円棒を回転させて文様を付けた押型文土器の文化圏が中部地方から九州地方の北半分を覆います。器の形も
中期の遺跡では、殆ど発見されていませんが、
九州島での草創期と前期から中期の土器は、2枚貝の腹縁を用いた貝殻条痕で飾られていますが、後期(4,000年前頃~3,000年前頃)になると、新たに磨消縄文土器が出現します。縄目文様を
後期には打製石鏃が減少する一方では土を掘る道具である打製石斧が急激に増加し、同時に増加する石皿・すり石は使用面が平坦面化しています。打製石斧は、山野に自生する芋やユリの根などの根茎類を掘り採る時に用いられたとみられます。また、石皿とすり石の使用面が平坦なことは、対象物が流動物と粉状の組み合わせから、固形物や粘性のあるものと粉状の物との組み合わせへと変化した可能性を示しているようです。焼畑などの原始的な栽培農耕があった可能性は、穂摘みに用いられるような打製収穫具が後期の後半にはみられるので、無かったとは断言できません。
晩期(3,000年前頃~2,500年前頃)の土器は、無文様化が進みます。光沢ができるように丁寧に器の面を磨き、黒く焼き上げた
■岡家の考古遺物(岡為造収集考古遺物)
町指定 有形文化財 考古資料
平成2年9月1日 広津 フォーユー会館
地元郷土史家の岡為造氏が、明治末期から昭和初期にかけて収集した考古遺物500点余りが、保存されています。縄文時代の石器や土器類、古墳時代の副葬品、鉄剣や銅鏡、装飾品の玉、環類や須恵器などがあります。
岡家の考古遺物(岡為造収集考古遺物)
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