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■産業

自然環境に恵まれた地形であったため、さまざまな伝統産業も発達しました。磯の恵み「海苔」の養殖の先駆者として、高浜村(現高浜)の桝幾治郎(ますいくじろう)が、吹出浜(ふきでのはま)沖の遠浅干潟にヒビ竹を使った海苔の養殖を始めたのが、明治15(1882)年頃のことです。

苦労の末、吹出浜海苔生産組合という養殖研究所を設立し、大分や鶴崎、大牟田など各地に出向き、養殖技術の指導に努めるなど、現在の海苔養殖の基礎を作ったそうです。

また、土屋村の竹皮笠の伝統工芸があり、その歴史は古く、中津藩庁の記録には天保2(1831)年から農業の副業として竹皮笠の製作が行われていたようで、1日に1,400枚を製作するなど、幕末から明治中頃までが最盛期でしたが、鉄道の開通で機械生産品に押されるようにして姿を消しました。ほかにも、竹下三倍笠という特許製法の和傘工場の設置や、今吉のレンガ製造会社「吉富窯業株式会社」の設立、また、藩制時代から海運船舶が盛んであった京泊(きょうどまり)港(現・埋立地)には、優秀な船大工が数多くいて、明治、大正を経て、その船舶技術は現在まで引き継がれています。

■1934(昭和9)年頃の山国川


■山国橋完成1934(昭和9)年

(写真提供:柳原勢津子氏)

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