| 幕府天文方伊能忠敬一行は、文化7(1810)年1月22日に小祝で昼食を取り、その日は中津に宿泊しました。「天文方覚書」によりますと、直江村には、大将軍社、小犬丸村には宇賀神・貴船神、広津村には八幡宮・道祖神・愛宕宮・祗園社がありました。このように、各村には、かならず鎮守社が最低1社はあり、多いところでは広津村のように4社もあったのです。今吉村の春日神社の鳥居は、吉富町内で最も古いもので、元禄6(1693)年9月に建立されています。別府村の貴船神社の鳥居は文政5(1822)年2月8日に建立されたものです。神社の鳥居の形式と石材に、吉富の石造文化の地域性と宗教圏・文化圏を推し計れることができます。 土屋村に残る「土屋神楽」は、壷神社に奉納されるもので、神楽講の起源を天明7(1778)年に求めることができます。近世の三大飢饉の直後に、国家安穏・五穀豊穣を祈願して奉納されたものと思われます。 豊前地方で最も古い歴史を持つ伝承芸能「土屋神楽」を後世に伝え続けたいものです。 |