吉富海岸再生プロジェクト ~子どもたちが描く未来予想図~
2025年10月10日 更新
今年で28回目を迎えた吉富海岸清掃活動。今年は「ワールドクリーンアップデー」と「SDGs週間」に合わせて、9月28日に開催されました。
現在、海洋ごみの約6割を占めるプラスチックごみ、とりわけ自然分解に100年以上かかる「マイクロプラスチック」が大きな課題となっています。これらは海洋生物への影響にとどまらず、食物連鎖を通じて私たち人間の健康にも深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。このような課題に取り組む吉富海岸清掃活動は、地域の環境を守るだけでなく、未来の世代の暮らしを守るための大切な取り組みです。
吉富海岸清掃活動は1998年にスタートし、町民の皆様のたゆまぬ努力と協力により、町の人口の1割を超える規模へと成長しました。九州で最も小さな町・吉富町だからこそ可能な地域に根ざした活動は、今年も小さなお子様からご高齢の方まで幅広い世代の皆様に参加していただきました。早朝から皆様が笑顔で取り組んでくださった結果、海岸は見違えるほど美しくなり、町民の皆様の「海への愛」が感じられる場所へと生まれ変わりました。
また、清掃活動の終了後には、吉富中学校美術部がデザインした海鳥をこどもたちが防波堤に描くイベントが行われました。こどもたちの自由な発想で描かれた鮮やかな海鳥たちは、未来への希望の象徴となり、自然に触れる貴重な機会ともなりました。
こうした地道な活動の積み重ねが評価され、吉富町は昨年、全国でも数少ない「SDGs未来都市」に選定されました。美しい海岸と豊かな自然を次世代へ引き継ぐことは、私たち町民全員の使命であり、この活動を続けていくための原動力でもあります。これからも町民の皆様と心を一つにして、環境保全に取り組んでまいります。
吉富海岸が、笑顔と希望にあふれる場所であり続けるよう、今後とも皆様の変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
お問い合わせは建設課
電話0979-24-4073
〒871-8585 福岡県築上郡吉富町大字広津226番地1