吉富町中学生ピロリ菌検査事業のお知らせ
2025年05月29日 更新
吉富町中学生ピロリ菌検査事業のお知らせ
吉富町では、胃がんなどの原因となるピロリ菌を早期発見し、早期の除菌治療に結びつけることで、次世代を担う子どもたちのピロリ菌による胃の病気のリスクを減らすこと等を目的として、中学2年生を対象としたピロリ菌検査を無料で実施します。本事業のピロリ菌検査は、検査申込書を提出した方のみに実施する任意の検査です。将来の胃がん予防等のために、対象となる方は、ぜひ、本事業のピロリ菌検査にお申込みください。
ピロリ菌とは
ピロリ菌(正式名称はヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に生息している細菌で、多くの研究により慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、さらには、胃がんなどの原因となっていることが判明しています。特に、日本人の胃がんの98%がピロリ菌の感染が原因であるといわれています。ピロリ菌の感染経路は、幼少期における経口感染と推察されており、ピロリ菌を除菌すると胃がんの発症リスクが抑えられることが認められていますが、その除菌効果は、年代によって異なっており、感染期間が短い若い世代(30歳くらいまで)のうちに除菌すると、ほぼ100%効果があるといわれています。
対象者
中学2年生の吉富町住民で、検査を希望し、本人と保護者が同意した方(事前申し込み必要)
検査方法
ピロリ菌の検査には、内視鏡(胃カメラ)を用いる検査と、内視鏡検査を必要としない検査(血液・尿便・呼気)があります。本事業の中学生に対するピロリ菌一次検査は、尿中抗体検査で行います。この検査による痛みは副作用はありません。尿検査の正確性は100%ではありませんが、陰性の場合には、100%に近い確率でピロリ菌に感染していないこと、陽性者の約35%が偽陽性(本当はピロリ菌に感染していない)であることがわかっています。そのため、一次検査で陽性と判定された場合、二次検査(精密検査)として、尿素呼気試験という検査を医療機関で行い、より正確に判定します。二次検査の該当者へは、別途説明書を送付します。なお、この事業で行う一次検査、二次検査の費用負担はありません。二次検査(尿素呼気試験)を受けた結果、陽性と判定された場合、ピロリ菌に感染していると考えられるため、ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。一般的には、30歳くらいまで(女性ではそれに加えて妊娠前まで)の早期に除菌することで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に加え、より確実な胃がんの予防効果が見込めるといわれています。なお、除菌治療にかかる費用は自己負担です。
一次および二次検査でピロリ菌陰性の場合、ごく稀に偽陰性の可能性がありますので、機会があれば、ピロリ菌検査を受けるようお願いします。また、お子さんがピロリ菌陽性の場合、家族の中にピロリ菌に感染している方がいる可能性が非常に高いといわれている(子どものピロリ菌感染の約80%は家族内感染といわれている)ので、この機会に家族の方もピロリ菌検査を行うことをお勧めします。
窓口/お問い合わせ先
吉富あいあいセンター
☎(0979)23-9900
お問い合わせは子育て健康課
電話0979-24-1133
〒871-8585 福岡県築上郡吉富町大字広津226番地1