熱が出たとき、けいれん(ひきつけ)を起こしたとき
熱が出たとき
発熱は、病気を治そうとするための大切な反応です
熱の高さだけでなく、お子さんの全身状態も観察しましょう
救急医療機関に受診が必要な症状
次の場合は医療機関を受診しましょう
- 生後3か月未満の乳児は、38℃以上
- 生後3か月以上の場合は、38℃以上の発熱のほか、吐いたり、ぐったりしている
- 熱はさほどなくても、青い顔して活気がない 不機嫌なとき
子ども(小学生位まで)の体温の正常範囲は37.5℃以下です。
高熱でも機嫌がよいか、呼吸が正常でスヤスヤ眠っている場合は、しばらく様子をみましょう
観察ポイント(医師に伝えること)
- 熱は何度あるか
- 熱はいつ頃からか
- 熱以外の症状について
- 食事や水分は取れているか
熱が出た場合の対応
- 寒気や震えがあるとき
→ 少し厚着にし、身体をしっかり温めましょう - 発汗や暑がるとき
→ 薄着にし、汗をかいたら着替えさせましょう
→ 水枕や冷却用具などをタオルにくるんで首の周りや腋(わき)のしたにあてましょう
冷やしすぎに注意しましょう
けいれん(ひきつけ)
手足をつっぱり、全身をがくがくさせたり、眼球が上を向いたり焦点が合わなくなり、
意識が無くなる状態を「けいれん(ひきつけ)」と言います
救急医療機関に受診が必要な症状
次の場合は医療機関を受診しましょう
- けいれんが10分以上続く
- けいれんが治まった後も、呼びかけや、痛みなどの刺激を与えても反応が弱く、
- 様子がおかしい
- 10分以内に治まっても短時間のうちに繰り返す
- けいれんと共に吐くこと(嘔吐)を繰り返す
- 意識は回復したが、どこかにまひがあるか、からだの動きがおかしい
(手足の力がなく動かさない、顔がゆがんでいるなどの症状があるとき) - 発熱を伴わないけいれん
- 初めての熱性けいれん
観察のポイント(医師に伝える事)
- けいれんの部位、つっぱっているのか、がくがくしているのか
- 時計を見て何分続いているか確かめる(持続時間)
- 熱の有無、その他頭痛、吐いたりすることなどがないか
けいれん前後の意識状態はどうだったか
「熱性けいれん」とは?
発熱時にけいれんを起すもので、2歳から4歳の乳幼児では比較的よく見られます。
ほとんどは数分から10分以内にけいれんは治まり、その後しばらく眠り、手足のまひや意識障がいなどは通常残りません。
症状が落ち着いていれば、翌日には、ぜひかかりつけ医を受診しましょう。
けいれんを起した場合の対応
けいれんに気づいたら、あわてて抱き上げたり、揺すったり、
ほっぺたをたたいたり、名前を呼んだりするのは逆効果ですのでやめましょう
- あわてず、けいれんが続いた時間を確認しましょう
- 口の中に指や、はしを入れない(舌をかむことはありません)
- 呼吸の確保のために衣服をゆるめ、吐いたものが気管に入らないよう
体を横向きにしてあげましょう - 目や手足、熱、吐き気などを観察しましょう
- 10分しても止まらないときは救急車を呼びましょう