お腹が痛いとき、吐いたとき、下痢をしたとき
お腹が痛いとき(腹痛)
救急医療機関に受診が必要な症状
次の場合は医療機関を受診しましょう
- お腹を痛がり、発熱、吐き気、激しく泣くなどの症状がある
- 顔色が悪く、ぐったりしている
- お腹が張って、さわると痛がり苦しむ
- 次第にお腹の痛みが強くなる
- お腹を痛がり、血便が出る
機嫌がよく、舌やくちびるが乾燥せず少しずつ水分が取れるようなら、
翌日に「かかりつけ医」などを受診しましょう
腹痛がある場合の対応
- 便秘があれば、浣腸などを試みて便を出してみましょう
- 便やおしっこがでたら、いつもと同じような便やおしっこか、
色や形状(形や軟らかさ)を確認しましょう - 最後に出た便はいつだったかを確認しておきましょう
- 2から3時間でも不機嫌なことが続くと、重い病気の可能性もあります
いつもと様子が違うとわかるためには普段の体調チェックが大切です - 普段から体温・機嫌・活気・食欲など観察しておきましょう
吐いたとき(嘔吐)
子どもはいろいろな原因で吐きます
次のような症状があったら、勝手に薬を飲ませないで早く医師の診察を受けましょう
救急医療機関に受診が必要な症状
次の場合は医療機関を受診しましょう
- 何度も吐き続け、水分を与えても吐いてしまう
- 嘔吐と下痢を繰り返し、とまらない
- おしっこが半日くらい出ず、舌やくちびるが乾いている
- 吐いたものに血液や胆汁(緑色)が混じっている
- 強い頭痛や腹痛をうったえる
- 吐いたりするほか、便に血がまじっている
- ぐったりして元気がなく、顔色が悪く、手足が冷たい
観察のポイント(医師に伝えること)
- 何回吐いたのか、急に吐いたのか、咳をしたあとに吐いたのか
- どのようなものを吐いたのか
- 頭痛や腹痛はあるか
- 機嫌や食欲はどうか
吐いたときの対応
- 寝ている時に吐いた場合は、気管に入らないように体と顔を横向きにしましょう
- 吐いたものは、感染予防のためすぐに片付け、家族の方も手洗いをしましょう
- 吐くことがおさまり、落ち着いてきて、本人が水分を欲しがる場合は、湯冷ましや
麦茶・子ども用イオン飲料を少量ずつ数回に分けて飲ませましょう - 落ち着いたら、消化のよい おかゆ・うどん などの柔らかいものを少量ずつ与えましょう
- 衣類をゆるめて、胸やお腹を楽にしてあげましょう
下記の場合は、しばらく様子を見て翌日に「かかりつけ医」などを受診しましょう
- 吐いたが食欲もあり、機嫌もよい
- 吐き気が止まった後、水分が飲める
- 下痢、発熱などがなく、全身状態がよい
下痢をしたとき
下痢は子どもに大変よくみられる症状です
乳幼児では、ウイルスや細菌による感染性下痢以外にも、食物に対するアレルギーによる下痢、心理的な原因によっておこる下痢などがあります
救急医療機関に受診が必要な症状
次の場合は医療機関を受診しましょう
- 下痢の回数が多く、大量の水様の便がある
- 下痢により、ぐったりし始める
- 下痢症状のほか、激しい腹痛がある
- 下痢症状のほか、何回か吐いている
- 下痢便に血便が混じっている
こんなときは脱水症を疑いましょう
- 目がくぼんでいる
- おしっこの回数、量が少ない
- 口や舌が乾燥している
- 皮膚をつまんでも、ぶよっとした感じで指を離してもすぐにもどらない
全身状態が良く、下痢が数回で止まり、元気で食欲がいつもと変わらない場合は、
翌日に「かかりつけ医」などを受診しましょう
下痢症状がある場合の対応
- 下痢の症状、回数などをよく観察してください
水様か、血液や粘液が付いているかなどが非常に大切です - オムツなどは残しておき、受診する際医師にみせましょう
- また、おしっこの回数も記録しておきましょう
- 発熱、おう吐の有無について確認をしておきましょう
- 下痢が続くと脱水症状になりやすいので、水分補給をしましょう
※水分補給には、乳児用のイオン飲料を少しずつ飲ませましょう
※吐いたりしていないときは、消化の良いおかゆや野菜スープ、
薄めのみそ汁などを与えましょう