八幡古表神社に伝わっている傀儡子とそれを操っての傀儡子の舞(細男舞)と神相撲は、4年に一度行われています。 また、ここでは口を開いた狛犬の阿形（あぎょう）と口を閉じた吽形（うんぎょう）がみられます。

豊臣秀吉の軍奉行（いくさぶぎょう）として活躍した黒田孝高（くろだよしたか）、通称・官兵衛。 ここ吉富の地は、様々な武将に縁のある場所でもあります。

幕末の剣聖・島田虎之助が、青年時代に心身ともに修行し、鍛え上げた場所のひとつ天仲寺公園。 ここには中津藩主小笠原公三代の墓や豊前・築上地域最大規模の天仲寺古墳など見所がたくさんあります。

島原・天草の乱に中津・小倉両藩も出陣し、多くの死傷者を出しました。 その供養のために、文化元(1804)年8月、「法華経一石一字二部塔」が遠見番所の前の広場に建てられました。

吉富に架かる山国橋と佐井川橋。この2つの橋はそれぞれ異なる時代に作られ、特徴も大きく異なっています。

黒田孝高の裏切りにより謀殺された宇都宮鎮房や千代姫をはじめとする宇都宮一族13人が処刑された際に、宇都宮一族の悲しさを忍んで追善供養のため、この「醍醐経一字一石塔」が建てられました。

5基の碑は、俳聖松尾芭蕉や地元和井田の俳人である澄月庵耘露坊、広津の俳人孤月庵松月坊など美濃派の俳人の功績を偲んで門人であった中津花中坊とその弟子の沙浪庵が建立したものです。

ここは宇都宮鎮房（しげふさが）の家臣16人が切腹した場所と伝えられています。また、鎮房の家臣の吉岡八太夫（はちだゆう）と野田新助もここ自害し、その2人の墓が今も残っています。

東側の中津藩領を示す八坂神社の藩界石は細川藩政時代に造られました。 現在でも吉富町と豊前市の境界となっています。

西側の小倉藩領と中津藩の境界を示す藩界石。小倉領を示す石標は、現在は界木の福田家の庭に残っています。

ここでは秋祭り神事となる「水占い」という珍しいが神事が毎年行われています。 地元土屋区の氏子の中から選ばれた若者が、褌一つで参加しています。