島田虎之助の修練の地(天仲寺公園)
幕末の剣豪・島田虎之助
若き日に修行の日々をおくった地
史跡 広津 天仲寺公園

少年時代から剣の道に生きる決心を固く誓った島田虎之助。
昼は中津の剣術指南役 堀一刀斎の道場、夜は天仲寺山に毎晩登り、一人剣法の修練に精進し、18歳のとき、九州各地を武者修行!
修行中には、各地を巡りその名を轟かせていました。
しかし!鍋島藩や柳川の大石道場での勝負に挑み、自分の未熟さを悟った虎之助はその後、筑前の仙崖和尚のもとで参禅しました。
心の修養と剣の修行に励み、中津に帰った後も天仲寺山で修練を積んだといわれています。
幕末、時代の変わり目の中で勝海舟に影響を残した虎之助
天保18(1837)年 江戸浅草の新堀に直新影流の道場を開きました。
この時の門下生が、幕末から明治の政治家、勝海舟!
虎之助は海舟に大きな感化を及ぼしたと伝えられています。
虎之助は、漢学の知識に加えて蘭学や西洋式軍事教訓にも造詣が深く、門下生にも学問の大切さを説きました。
また、剣術の目標を「剣心一致」とし、精神の統一を強調しており、剣の才能は素晴らしく、「幕末の剣聖」と呼ばれました。

2016.04.01
幕末の剣聖・島田虎之助が、青年時代に心身ともに修行し、鍛え上げた場所のひとつ天仲寺公園。 ここには中津藩主小笠原公三代の墓や豊前・築上地域最大規模の天仲寺古墳など見所がたくさんあります。
2016.04.01